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2013年02月09日

伯耆大山縦走

【報 告 者】りりぃ
【日   時】2013年2月9日(日)
【参 加 者】ゼルプス、りりぃ 《縦走》
ミッキー、会員外(キヨちゃん)《弥山往復》

≪ 日  程 ≫
 9日 熊本(8日18:00)〜須恵PA(21:00)〜大山登山口駐車場(7:00)〜登山開始(7:30)〜弥山(10:30)〜縦走開始(12:00)〜ユートピア小屋(13:40)〜大山駐車場(17:30)〜境港公共マリーナキャンプ場泊
 10日 おさかなセンター〜県営仲卸店〜堺港鬼太郎ロード〜石見銀山世界遺産センター〜須恵PA〜熊本(18:30)

≪ 報 告 ≫

扉写真 とりあえずあそこまで.jpg


 辞書をひくと『好奇心』とは未知のこと、珍しいことに対する強い関心・興味とある。
山岳会には、仲間と協力し合うことで一人ではできないような困難な山行も遂行できるという大きな利点がある。好奇心旺盛でありながらいつも連れて行っていただくという、本当に申し訳ないようなスタンスの私にはピッタリ。年末に島地瓶氏が企画した大山山行に同行を予定していたが、直前になり悪天候のため中止。その山行のためにいろいろ靴やサーモブレスウールのアンダーウェアやらを新調したものの出番なしか?と深い溜息をつく正月であった。九重に行ってもやはり九州の山であり積雪量はたかが知れている。行けなかったことがかえって冬の大山縦走に対する憧れを増大させていた。(冬の北アルプスとかは本当の憧れだけで終わりだもの)
今回ゼルプスさんがリーダーとなり当初会山行の予定通りの日程で企画してくださった。もちろん縦走するか否かはお天気、参加メンバーを考慮して決定を当日下すこととなる。縦走の希望が見えた(´∀`) (他の方から見れば野望かも知れないけどね。)

8日夕方、自宅にミッキーさんに迎えに来てもらい須恵PAにてゼルプスさんと待ち合わせ。混雑もなく夜の高速道路を快適に走らせる。蒜山高原SAでは2時間くらい休憩所の隅っこにて寝袋に潜り込み少しでも疲れをとることに専念。
大山登山口駐車場に着くとほとんどの駐車スペースはいっぱいであったが、なんとか停めることができた。ラッキー♪ 準備をしていたいくつかのグループも宮崎や福岡という九州からきた方々であり、私たちと同じくプチアルプス気分を味わいにきたようだ。

1 出発準備完了7:17.jpg


準備を整え7:30頃登りはじめる。なぜか私だけピッケルを持ちヘルメットを付けアイゼンも装着している。アイゼンって雪が多い時はしないものなの?

天気は曇りだが、風はないので寒くない。樹氷がとても美しい。2合目付近にて衣類調整のため小休憩。ここでミッキーさん夫妻はあとからゆっくりペースで来るというので先に行くことに。しかしながらとても直登急登のうえ、5合目あたりからはすごく深雪になってきて本当に疲れる。20mくらい進んでは フーッと息を整えまた進むの繰り返しだ。

2 雪深し9:02.jpg


6合目避難小屋を過ぎたあたりで若者2人と話したら、彼らこそラッセルしてくださった青年たちであったようで登山口を5時半出発だったとか。おかげさまで楽をさせていただきました(´∀`)とお礼を述べ、苦労を思い改めて感謝した。

6合目でゼルプスさんがアイゼンを装着。ここからはアイスバーン状のところが出てくる。遅れがちになった私はゼルプスさんに先に行ってもらうことにした。稜線近くになると風で雪が吹き飛ばされ木道が見える。ますます天気は怪しくなりホワイトアウト状態。道なりにポールが短い間隔で立っているので安心だが、これがないと一人だと非常に心細く怖い。以前5月に来ていたのでどのあたりにいるのかおおよその見当がついたのはちょっぴりだけど心強かった。

3 ホワイトアウト10:18.jpg


4 弥山小屋到着10:34.jpg



前方に白い弥山小屋が見えた時はホッとした。

小屋に入り行動食を摂りながらミッキーさん夫妻を待つが無線も携帯も繋がらない。????? 
待つことしばし。
その間、あまりにも見晴らしが悪いので縦走を目指していたパーティーも危険と判断し続々と下山して行った。私も残念だがこの天気じゃしょうがないと諦めモード。
縦走路は昨夜降った新雪がトレースを隠しパウダースノーで綺麗に化粧直しをしていた。誰の足跡も付いていない白銀の世界がそこに広がっているだけ。 とてつもなく美しい稜線。
私が遅れて登ってきたミッキーさん夫妻とのんびり昼食をとっている間、ゼルプスさんは縦走路の様子を見て来てくれたようで、雪は膝くらいまでだしガスも薄らいできたので、せっかくだから30分くらい行ってみようという嬉しいお言葉☆彡 もちろん私に異論なんてない(ヾノ・∀・`)ナイナイ
12:00縦走開始。稜線を見るとすでに4人パーティーの姿が見える。トレースもしっかり付いており、なにより時折青空が見えはじめお天気が回復しつつある。気分は急上昇。もう嬉しくて仕方ない。ワクワクドキドキ♪が止まらない。

5 了解♪11:55.jpg


らくだの背手前で若者たちは写真を撮りあっていた。先に行くものとばかり思っていたので待っているとこっちに向かって歩きだした。声をかけると練習不足なので行かないという。(私、ドキッ!) 
また、『雪がクラストしている』ので気をつけてください。と忠告をいただいた。

6 怖〜いらくだの背12:05.jpg


この先に待ち受けるのは大山縦走の核心部、最大の難所らくだの背だ。左側は切り立った岩壁であまり氷もついていないように見えるし、右側もかなりの勾配で雪庇が怖い。新雪のたっぷりのったこの細いナイフリッジをゼルプスさんが真剣な表情で見つめている。 アタック開始。

7 本当の意味でのアタック開始12:11.jpg


慎重に細心の注意を払いながらも大胆に足を運ぶ。流石だ!
背の頂上からロープを投げてもらったが風に煽られてなかなか私のところに届かない。仕方ないのでゼルプスさんの足跡を忠実に辿りながら登り、最後1mくらいの急登はしっかりロープを掴んで登った。怖かったよぉ…。ここでやっとお互いのロープを付けて安心した。第1関門クリア―― ♪(´∀`)
(よく覚えていないけど、背を下るのもめちゃくちゃ怖くて大変だったような気がする…)
天気はさっきまでのガスが嘘のように晴れてお日様が出ている。きっと私たちの日頃の行いが良いのだ。

8.jpg


この時点ではまだ縦走する予定ではなかったので、とりあえず剣ケ峰まで行ってみようということになった。振り返ると弥山頂上からたくさんの人影がこちらを見ていた。

9 弥山方面を振り返る.jpg


剣ケ峰に到着〜♪
残念ながら頂上を示すものは雪に埋もれてしまっていてなかったが素晴らしい景観が広がっている。
縦走路の先に目をやるとユートピア小屋がとても近くに見える。(本当は近そうで遠かったよ…) 

10 近くて遠いユートピア小屋13:04.jpg


もうここまで来てしまえば引き返す気は失せてしまう。

11 剣ケ峰頂上より天狗ケ峰方面13:04.jpg


剣ケ峰から天狗ケ峰へ続く稜線も怖かった。ナイフリッジを通るとピッケルを刺しただけで雪庇がガバッと崩れたりする。そのたびに心臓が縮み上がり、今自分がどれほど危険な場所にいるのかを思い知る。強い緊張と疲労で足のいたるところの筋肉が痙攣の一歩手前みたいな感じでピクピクする。寝不足のまま登ってきたので体力の消耗が大きかったのだろう。

右手側にカッコイイ槍ケ峰も見えた。
天狗ケ峰からは一気にユートピア小屋。ただし、岩場が雪で覆われているためよく踏み抜いて足を取られる。注意肝心。

12 ユートピア小屋着13:42.jpg


13:40ユートピア小屋到着〜♪♪ 
やったァ♪ 縦走完了 (*≧∀≦*) 
的な気分になる。しか〜し、本当に大変なのはここからなのだよ…( ;∀;)

登山道はいくつかあるのだろうが、私たちはトレースがついていたルートを選択。
ユートピア小屋から上宝珠越までトラバースし、痩せ尾根を登ったり下ったりを延々と繰り返した。途中では急下降過ぎて止まれずに否応なく滑落停止をいきなり実戦でするハメになったり((((;゜Д゜))))、もう全身雪まみれ。めちゃくちゃハードなルートだった…。それとあまりに雪が深くて二人共何度かアイゼンが外れた。ホントこれにはビックリ。
また、途中休憩で飲んだシャリシャリに凍ったイオン飲料の美味しかったこと。零下の気温の中で汗かいてるって不思議。ゼルプスさんは水代わりと言って雪を食べてる (@゜Д゜@; ワイルドだぜ〜。でも、中国から飛来するPM2.5が含まれていそうで怖いよぉ〜。
もういい加減歩き飽きたと思う16時に元谷の入口にでた。ユートピア小屋から2時間20分。
つくづく長かったなぁ… 

13 下山口16:04.jpg


大神山神社に無事の生還を報告、山の神様に感謝して登山口駐車場まで戻った。

14 大神山神社16:29.jpg


今回は、中身がギューッと詰まったとても濃い山行であり素晴らしい経験でした。なんか自分が本当に行ったなんて今だに信じられない夢のような感覚。

ゼルプスさん、いろいろありがとうございました。おかげさまでまた一つ夢が叶いとても嬉しいです。
また機会があればよろしくお願いします。
それまでにはグリベルのG14 12本歯アイゼンを揃えておきますね(´∀`)
(余談ですが、さぁ縦走開始という時に私の足下をみて歯が足りないじゃないか― !( ;∀;)と半ば絶望的な気持ちになったらしいです。ごめんなさい)

ミッキーさんの強い希望で夜は雪のない穏やかな海沿いのキャンプ場へ移動し、大いに食べて飲んで笑って歌いましたー♪ それにしてもゼルプスさんが提供してくださったバーボン「天国と地獄」は美味しかったです。 ごちそうさまでした。あんまり寝ていないし、とても疲れているはずなのに興奮冷めやらずって感じで、全然、眠くなくって。すごく楽しい夜でした♪

翌日は、ミッキーさんが下調べしてくださっていた境港の市場でそれぞれ松葉カニやら巨大タコの足やらをお土産に買い求め、私とキヨちゃんはたっぷり試食もし、鬼太郎ロードへ。
期待以上にとても楽しくて、つい年甲斐もなくはしゃぎまくってしまい失礼しました。

15 妖怪目玉りりぃ.jpg


16 妖怪記念写真.jpg


最後は石見銀山世界遺産センターへ。ここは展示だけなのでふ〜んって感じ。本当に興味深いのは3月〜11月末までの金・土・日・祝日に1日4回行われている銀山坑道跡「大久保間保一般公開ツアー」大人3800円だろう。石見銀山世界遺産センターで銀山の知識を深めそれからツアーに参加すればとても良いと思われる。今回はツアーの期間外のため残念であった。
夏に大山方面に行かれる方は、鬼太郎ロードと今年が60年に一度の出雲大社「平成の大遷宮」でパワー(縁結びだけどね♪)をもらい、銀山ツアーなどをオプションに加えれば幾重にも楽しめる欲張り山行になりそうですね♪♪
リーダーのゼルプスさんをはじめミッキーさん、キヨちゃん本当にお世話様になりました。素晴らしい思い出をありがとうございました。言葉にならないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。(文:りりぃ)


ルート図.jpg


当初の計画では、上の地図の赤線行程であったが、中宝珠越から中宝珠ピークから元谷の堰堤方向にトレースをたどって下山した。(黒矢印)
当日は、別山バットレス、弥山尾根などに5〜6パーティーが取り付いていました。天気予報では、曇りでしたが天気図では高気圧に覆われ安定予報でしたので、その通り1日安定し穏やかでした。
弥山山頂小屋で、1時間30分以上待ったかいがありました。縦走は無理かと思っていましたので。

今回は、記憶に残る楽しい山行(山と地上で)をさせていただき、メンバー3名のりりぃさん、ミッキーさん、キヨさんありがとうございました。(文:ゼルプス)

標高.jpg


参考の行動断面図です。スタート地点は約780mですが、表示がうまくいきません。
posted by asobow at 00:00| 雪山